初心者から上級者まで使われるDS-1
BOSSのディストーションであるDS-1とDS-2
更にDS-1Xがリリースされていますが
DS-1はディストーションの中で使いやすい機種であると思います。
レベル、トーン、ディストとつまみもとてもシンプルで
クランチからハードなディストーションが再現出来ます。
本当にただのディストーションなので扱い方が難しくはなく
簡単すぎるということないですが、ディストから出る歪みは
一方通行のような感じで、どんなギターと相性がいいか
何のアンプと相性がいいのかを見極めることに難しいと言えます。
自宅で使用しているギターアンプがクリーンな音しか出ない場合、
DS-1を使うことが良いと思いますし、長時間使用しても電池は
長持ちするので、自宅での練習からスタジオでの練習にも使えます。
DS-1を使っていた有名なギタリストはニルバーナなの
カート・コバーンですが、彼の場合はレベルとディストをフルにして
トーンは10時から2時の間で使用していました。カート・コバーンの
場合はレコーディング、ライブでもDS-1をメインに使用し、
ライブではDS-1だけしか使用しない場合も多くあり、彼の影響を
受けDS-1を使用するギタリストが増えました。
そのせいかDS-1=グランジというイメージが強くなっていますが
グランジ以外でもロック全般に使えるディストーションです。
ダーティーなサウンドが特徴のDS-2
ターボ・ディストーション(DS-2)は
1987年にリリースされて現在も現行機種としてロングセラーを
誇るディストーションです。
DS-2はモードⅠ、モードⅡがあります。
モードⅠはターボ・オフの状態であり
DS-1と似たようなディストーションサウンドで、ストラトキャスターなどの
シングルコイル搭載のギターで弾くと
エッジが効いたサウンドがはっきりと分かるディストーションです。
モードⅡはターボ・オンになります。モードⅡの場合はローとミドルの
音の抜けが良くなり同時に歪みも膨らんでいきます。また、ギターの対応も
広くなっているディストーションですので、使用するギターの性能に合わせ
様々なジャンルに対応しやすい機種でもあります。
ターボ・オフのモードⅠで
ストラトキャスター、テレキャスターでプレイするとザラリとした音。
レスポールなどのハムバッカー搭載機種でプレイするとローが出る音。
ターボ・オンのモードⅡだと
シングルコイル搭載ギターの音色がファットで力強くなりレスポール等の
機種であればローエンドに強い歪みを生み出すためつまみにある
ディストを下げてプレイする方が良いと思われます。
ターボ・オンのサウンドは荒々しくて好きになれないという方も
多くいると思いますが、その荒々しさを活かしたサウンドメイクが
DS-2の美味しい部分でもあるので、
色々なディストーションサウンドを作ってみるのも面白いかもしれません。
DS-1X
DS-1Xは良質な歪みに
低ノイズでタイトな低域とパンチのある中高域を
両立した強力なディストーションサウンド。
DS-1Xのディストーションサウンドを聞くと
今までのDSシリーズは何だったのかと思ってしまうほど
完成度がディストーションと思えないほどの灰汁の少ない歪みで
オールラウンド対応型のディストーションであると思いました。
OD-1Xもその通りですが、パンチが欲しいと思う人は
DS-1Xが良いと思われます。色々な使い方が出来る機種ですので、
使用するギターがストラトキャスターの場合はローを高く
レスポールの場合はハイを高くするチューニングにしてバランスを
保つようなイメージをしても良いと思います。
BOSSのディストーションなのでローランドのJC-120で
DS-1Xを鳴らす方が一番無難かもしれないですが、
チューブアンプを選択する場合は、出来るだけマーシャル系は避けて
フェンダー系、VOX系の間に通して鳴らす方が無難かもしれません。
まとめ
BOSSのDSシリーズですが、幅広く使いたいのであればDS-1Xが一番良いと思われます。しかし、カート・コバーンへの憧れが強い方はDS-1だけで良いと思いますし、ダーティーなディストーションサウンドに拘るプレイヤーはDS-2が良いでしょう。
グランジで歪みを作るならDS-1かDS-2。
オールラウンドに使いたい方はDS-1Xがお勧めです。
オーバードライブ(OD1X)
ディストーション(DS1X)は
スペシャルエディションモデルとして、
従来の回路設計では成り得ない表現性と
レスポンスをさせた
BOSSの歪み系のエフェクターです。
太くて芯がありながらもクリアでモダンな歪みを両立させ、
どんな音域でも演奏者のニュアンスに反映した
ナチュラル感を与えてくれます。深い歪みでもコードを弾いた時の分離感と、
つまみの設定で
ビンテージサウンドから
現代サンドを再現しながら、
ギターのキャラクターとピックアップを活かした
サウンドメイクが可能なペダルです。
技シリーズは
スーパーオーバードライブ、
ブルースドライバー、
アナログ・ディレイの3つで、
スタンダードモードと
カスタムモードがあります。
スーパーオーバードライブ(SD1W)は、
SD1を特別に改造したペダルで
一つひとつのパーツを
完全にディスクリート構成の回路を搭載しています。
ブルースドライバーは
カスタムモードにすると
粘りのある太いサウンドへ繋ぐことが可能です。
DM2Wは、
多くのギタリストを
魅了させた
あの名機の
アナログ・ディレイ(DM2)を
復活させたペダルです。
温か味のあるクリアな
サウンドと完全に再現させ、
カスタムモードにしたら
オリジナル機より
2倍以上の
ディレイタイムを実現出来ます。
それぞれフットスイッチで
スタンダード、カスタムと
使い分けが出来る便利なペダルです。
購入し易い値段で、
最新型の
エフェクターを作り
アナログとデジタルを
コンパクトで一つにした
ペダルを生み出してくれることが
BOSSの魅力と思います。
BOSSのエフェクターでは、
生産終了になったエフェクターも多くあります。
アナログ・ディレイの
DM2、DM3は名機と言われ数もなく
ビンテージ機になっています。
コーラス(CE3)
スーパーフェイザー(PH2)は
モードが2つだけですが
シンプルで使い易く人気を誇り
今でも欲しいと思うギタリストもいるそうです。
歪み系では、
オーバードライブ(OD1)、
デュアル・オーバードライブ、
ターボ・オーバードライブは今でも人気があります。
デュアル・オーバードライブ(SD2)は
プリアンプの歪みを意識して開発されたペダルで、
高域から低域まで素直に歪みヌケが明るいクランチと粘り太いリードのモードがあります。
リードはディストーションに近いほど歪みます。
でも、オーバードライブなので中域がしっかりしているので
ハードロックを好むギタリストには人気がありました。
ターボ・オーバードライブ(OD2R)は、
高域が伸び中域の歪みが強調された
オーバードライブです。
ターボの状態では、カラッと元気に明るいキャラクターで、
オフの状態の時は
SD1よりも圧縮感のある音色が特徴なので、
ナチュラルなオーバードライブからヘビーなロックサウンドまでの
セッティングが可能なペダルです。
SD2とOD2Rどちらも買いやすい値段で手に入るので、
コレクションにするのも
懐かしい音を試したいなら購入するのもありかもしれません。
他には
エクストーション(XT2)や
パワードライブ(PW2)などの
生産終了になった歪み系エフェクターがありました。
これらも個性的なキャラクターを持ったペダルです。
私がヘビメタにハマっていた時に
楽器店に勧められて購入した
歪み系エフェクターが
「メタルゾーン(MT2)」でした。
まず、これで歪ませて高速ソロを弾くと
どんな下手クソでも上手く聞こえます。
そして、自分は上手いと勘違いしながら
メタルゾーンを足元に置いて使う人も多くいたと思います。
メタルゾーンは入力音をゲインアップした後、
ディストーションで歪ませるデュアル・ゲイン回路を搭載しています。
歪みは深くパワフルですが、パワフル過ぎて扱えませんでした。
ハムバッカー搭載のレスポールと
メタルゾーンの組合せは
ハウリングが止まりません。
当時、オービルのギターで
ピックアップをギブソンの物にしたらマシになると思いピックアップを交換しましたが、
それは大きな勘違いでした。
57クラシックのハムバッカーを付けてもミドルが強いボディーのギターなので
ハウリングは止まりません。
記憶が曖昧ですが、
出力の弱いストラトなどはそうでもない感じだったと思います。
そして、このメタルゾーンは歪みが強すぎるせいか、
ここ数年前から
TwitterなどのSNSサイトで
「KYディストーション」とか
「アスペルガーディストーション」と
つぶやく人もいるほどです。
だから、私はメタルゾーンをメインに使用して
上手く扱って綺麗な歪みを出していると言う声があれば
「心理学者のギタリストか」と問いたいです。
もし、ハードロックやヘビーメタルを
演奏する機会があるとしても
メタルゾーンを使うのは怖いので、
これを使うなら
真空管アンプで歪みを作って
プレイする方が安全性を感じます。
メタルゾーンの良いところは何かと考えたら
「ストレス解消」になることですね。
BOSSのエフェクターはどれも平均点以上のペダルだと聞きます。
実際に全部の音を出したことがないので分からないペダルもありますし、
新しく出たと思ったら生産終了になったペダルも多いです。
ディストーション(DS1)は一度、生産終了になりましたが
2000年代になってから製造され人気を誇っています。
多分、NIRVANAのカート・コバーンが愛用していたので、
その影響で復刻したかもしれません。
デジタルディレイのDD3は
ロングセラーを続ける定番ディレイで、
DD5などは生産終了になり最近はDD7が出てきました。
DD7は6.4秒まで設定が可能で
アナログ、リバース、モジュレートなど多彩な8モードを搭載しています。
そして、名機のアナログディレイのDM2を再現することも可能なのです。
更に、
DD20は23秒もの超ロング・ディレイが可能で
ディレイ専門のマルチエフェクターと言えるかもしれません。
ラウド系サウンドに最適なメタルコアは
重圧で攻撃的なサウンドの
ディストーションで、
メガ・ディストーションは
ターボ・ディストーションよりも重圧でゲインブーストが可能です。
どちらもBOSSエフェクター史上最強のディストーションと言われる
メタル・ゾーン(MT2)より使い易くなっています。
他にもフェンダーの真空管アンプをモデリングしたリバーブ、
7種類のサウンドを搭載した最新のフェイザー(PH3)は、
フランジャーに近いジェット音を出すことが可能になり
デジタルとアナログをコンパクトサイズで1つにしたエフェクターが多いです。