Limited Run 1974 Les Paul Custom VOS Yellow White
3ピースのパンケーキボディやソンブレロノブ等70年代のレスポールカスタムの特徴を再現した1974 Les Paul Custom VOSでも珍しいカラーのイエロー・ホワイトです。
チャットモンチーの橋本絵莉子は、2007年にアメリカで色に一目惚れし試奏をせずに購入しレコーディング、ライブで使用しています。このレスポールカスタムで足元にヒューマンギアのVIVACEを置いて歪ませていたとのことで、贅沢な使い方と思いますが、このギターに搭載されているSuper '74HumbuckerとVIVACEは良い具合に歪むのでしょう。
Super '74Humbuckerの磁石材料は、70年代初頭の多くのギブソンのハムバッカーのようにアルニコ3マグネットで作られているので、ブルースロックやロックバラードソロに優れ暖かく、クリーミーな、声のトーンを演出することが可能なピックアップで、ブリッジ側は高ゲインアンプを介して、叫んで岩リードトーンで、その結果、切断、エッジの効いた、攻撃的なサウンドを提供しています。ネック、ブリッジとどちらのピックアップも42 AWGワイヤを巻き付け、約7.4k 7.6kオームを測定し、両方のワックスは、高音量でマイクロフォニック鳴きを防止するために、鉢植えされています。カラーだけでなく搭載されているピックアップも違ったタイプになりますので、出回っているレスポールカスタムよりこちらを購入する方がプレミアかもしれません。
ヒストリックコレクションの3Hレスポールカスタム
レスポールカスタムは1954年に発表されました。
ゴールドトップやスタンダードのレスポールより上位機種になるギターで、レスポールは普通にフロントとリアにハムバッカーが搭載されていることをイメージしますが、センターにもハムバッカーが搭載された3Hのレスポールカスタムもあります。この3Hのレスポールカスタムのセンターポジションのピックアップのサウンドは、とてもメロウでビンテージ感が溢れるサウンドにも聞こえますし、クリアなサウンドだと優しく温かいサウンドが特徴でもあります。このサウンドを活かしながらクランチサウンドを作り、フロントはソロなどの単音弾き、センターではカッティングプレイを、リアはリフで使うなど使い分けて演出をしても良いでしょう。レスポールカスタムには抵抗はないけど、センターポジションにもハムバッカーが付いていることで違和感があるかもしれませんが、このタイプのレスポールを所持している人は少ないので、持っていると珍しいのでライブでは目立つことは間違いありません。そして、自分が思っているサウンド以上な物をこのギターが貢献してくれますし、サウンドとフレーズの演出を思った以上に増えていくレスポールカスタムです。3Hのイメージを具体的にするために動画でチェックするよりも、まずは自分で音を出すことが先です。
ロビー・クリーガー・シグネチャー・54レスポールカスタム
ロサンゼルス出身のギタリスト「ロビー・クリーガー」のシグネチャーである54レスポールカスタムは、フロントにミニハムバッカーとリアにP-90を搭載したレスポールで、このピックアップの組み合わせに少し驚いた人や珍しく思う人もいるでしょう。テレキャスターで、フロントにハムバッカー、リアにシングルコイルの組み合わせは、よく目にしますが、このタイプに近いレスポールと思っています。しかし、レスポールボディーなので、ミドルは強く出ますのでハムバッカーでもエッジが強いミニハムバッカーとシングルコイルであるP-90の組み合わせは、バランスが取れたピックアップの組み合わせになるものです。ミニハムとミニハム、P-90とP-90をセンターにするとエッジが効いたサウンドになりますが、ミニハムとP-90をセンターで鳴らすと歪みとエッジを得たサウンドになるになります。この組み合わせをアンバランスと思う人もいるかもしれませんが、とても相性が良いので、ジャズでやや太めに音が求めるのであれば、フロントのミニハムを使い、ブルースではフロントとセンターを交互に使うと綺麗な音色に鳴ります。ディストーションサウンドでリアを使うのは一般的ですが、適度に歪ませてフロントでバッキングを取るのもありです。因みに、このギターに搭載されているミニハムバッカーは純正のギブソンの物ではなくセイモア・ダンカン製のピックアップです。アルニコ5のマグネットを使用し、トレブル6、ミドル4、ベース5となっていますので、トレブルが効いたタイプです。このタイプがフロントに搭載されているので、表現の仕方は色々と出てきます。
完全私的な使用方法
レースセンサーが搭載されていたい時にクラプトンモデルを使用していたが、フロントかセンターしか使うことがなかった。しかし、リアは滅多に使わないがグランジやアメリカンロックをやる時のためにレースセンサーのレッドに交換していた。アンプはJCM800でトレブル、ミドル、ベースが全部12時でプレザンターを3時にして、足元はIbanezのTS-9をブースターにしてPROCOのRAT2(DISTORTION9時~7時、Filter12時、Volume12)をリードにしながら、BOSSのフェイザーとデジタル・ディレイを置いて、ミッドブーストは歪みを足す様な感じで使用。クリーンカッティングをメインにする時はRATをオフにしてディレイとオンにしたまま、たまにフェイザーをオンにしていた。レースセンサーのゴールドは低域が弱い分、クランチサウンドが作り易く、RATで9時程度まで歪ませても粒が少ない感じであった。リアはレースセンサーのレッドにしていたので、RATの歪みが弱くても激しく感じるほどであった。NIRVANAのレイプミー、Marilyn Mansonのイレスポンシブルヘイトアンセムを演奏する時は、リアでRATを上記の設定のままオンにしてミッドブーストも最大にした状態で歪ませながら部分的な所でTS-9をオンにして使用。ドゥービーブラザーズのロングトレインランニンでは、クリーンの状態でフロントかセンターにしてミッドブーストはオフでディレイを踏み込みカッティングをする奏法であった。ソフトVシェイプで22フレットということもあり速弾きもし易かったので、クラプトンモデルは有り難いストラトキャスターであったが、これを書いているうちに売却してしまったことを後悔した気分になった。もし、宝くじが当たればビンテージノイズレスのタイプでも良いので、また購入したく思えるほど、私にとっては良いギターであった。
クラプトンモデルでブルース スケースを奏でる
クラプトンモデルでブルースを演奏するのなら、ペンタのメジャースケールとマイナースケールは最低限必要とされるであろう。直アンだけなら、アンプで適度に歪ませギターのボリュームとミッドブーストで音量調整と中域の調整をすれば良い。エフェクターを使用するのであれば、BOSSのブルースドライバー(BD-2)が無難であるがもっとカスタムされたブルースドライバーを好むのであれば、技シリーズのBD-2W、モディファイ製品のWEED BD-2Mod、Soul Power InstrumentのBD-2el Diabloなどを使用し歪ませれば良いだろう。通常版のBD-2だけの歪みだけでも十分にブルースサウンドを演出することが出来るが、BD-2Modでプレゼンスブーストを使いながらクリアな歪みを作りギターのミッドブーストで中域をコントロールする方法もある。BD-2el Diabloはブースターが内蔵されているので、バッキングからソロを弾く時にすぐ踏み込めることが便利で、ギターのミッドブーストは違った使い方が出来るのも便利である。しかし、モディファイ系のエフェクターは便利であるが高額なので、通常のBD-2と空間系のペダルとクラプトンモデルに搭載されているコントロールだけで十分に補えることが出来る。ブルースはエフェクターに頼らずどこまで自分の指で、どこまでフレーズを表現出来るかというのが課題の一つでもあり、ミッドブーストが付いているクラプトンモデルなら表現の幅が広がるのは間違いない。最近はブルースドライバーがないとブルースが弾けないと発言する人もいるが、昔はエフェクターが充実していないしアンプとギターのコントロールだけで勝負していたプロの方が多かったし、クリアに近い音でコード進行に合わせながらペンタスケールを弾いて勝負に出る方が良いと思える。