ロビー・クリーガー・シグネチャー・54レスポールカスタム
ロサンゼルス出身のギタリスト「ロビー・クリーガー」のシグネチャーである54レスポールカスタムは、フロントにミニハムバッカーとリアにP-90を搭載したレスポールで、このピックアップの組み合わせに少し驚いた人や珍しく思う人もいるでしょう。テレキャスターで、フロントにハムバッカー、リアにシングルコイルの組み合わせは、よく目にしますが、このタイプに近いレスポールと思っています。しかし、レスポールボディーなので、ミドルは強く出ますのでハムバッカーでもエッジが強いミニハムバッカーとシングルコイルであるP-90の組み合わせは、バランスが取れたピックアップの組み合わせになるものです。ミニハムとミニハム、P-90とP-90をセンターにするとエッジが効いたサウンドになりますが、ミニハムとP-90をセンターで鳴らすと歪みとエッジを得たサウンドになるになります。この組み合わせをアンバランスと思う人もいるかもしれませんが、とても相性が良いので、ジャズでやや太めに音が求めるのであれば、フロントのミニハムを使い、ブルースではフロントとセンターを交互に使うと綺麗な音色に鳴ります。ディストーションサウンドでリアを使うのは一般的ですが、適度に歪ませてフロントでバッキングを取るのもありです。因みに、このギターに搭載されているミニハムバッカーは純正のギブソンの物ではなくセイモア・ダンカン製のピックアップです。アルニコ5のマグネットを使用し、トレブル6、ミドル4、ベース5となっていますので、トレブルが効いたタイプです。このタイプがフロントに搭載されているので、表現の仕方は色々と出てきます。