56年までは、ソープバータイプのシングルコイルが搭載されていた物でしたが、57年からは、ハムバッカーに変更されました。カラーは57年中盤頃まではゴールドトップと呼ばれる金色のメタリック塗装で、その後はチェリーサンバースト、ハニーサンバーストと言われるサンバースト系のカラーになりました。カラーについては、チェリーサンバーストを持つ人が多いイメージが強いです。レスポールの廉価モデルとして1PUのみのレスポール・ジュニアが発売され翌年にジュニア同型のモデルで2PUのレスポール・スペシャルが発売されています。レスポール・ジュニア、スペシャルは、通常のモデルより小さくて軽いので持ちやすいです。ボディー、ネックがマホガニーでネックはローズで、ブリッジはバータイプになります。ギターを弾きながらボーカルを取るポジションの人で使っている方もいます。例を上げたら、L’Arc~en~Cielのhydeは98年のシングル3枚同時発売のヒット曲でジュニアを使っていました。(翌年はGRETSCHのダブルカッタウェイのデュオ・ジェット、近年はフェンダーのムスタングを使用)当時の曲を聴くとシングルコイルの音だと分かるほど、高音が良い具合に鳴っていると思います。BUMP OF CHICKENのボーカルもスペシャルを鳴らしながらボーカルと取っています。(彼の場合はブリッジを改造しています)コストパフォーマンスのモデルで、レスポールスタジオという物もあり10万円前後で購入出来るギターです。ギブソンのロゴが欲しいなら持つのも良いかもしれません。スペシャルも10万円前後のモデルが出回っていますが、ビンテージ物はそれなりの金額はしますのでピンきりです。
ギブソンはテネシー州に本拠地に置きエレキギター、アコースティックギターを製造しています。ギターをやっていれば、誰でも一度はギブソンの楽器に憧れを抱くことがあると思います。値段はヴィンテージ物であれば100万円は軽く超えるのもありますし、安くても20万円以上は用意した方が良いと思う方も多いはずです。近年では、Tributeというグレードのギターが出来たせいかスタンダードモデルは値上がりしました。トリビュートが買える値段で、スタンダードが買えたことを思い出します。レスポールはバーブリッジのタイプから始まりましたが、56年からチューンOマチックの固定されたタイプになりチューニングの安定性、弦高の安定もしっかりとしてきました。スタンダードタイプは、ボディーはメイプルでボディーバックとネックはマホガニーのセットネック型で指板がローズウッドを使用しています。レスポールカスタムは、指板はエボニーで、それ以外は全てマホガニーで出来ていて低音が出るタイプです。カスタムは、主に黒と白が出回っていますが、他にもイエロードロップカラーなどのカラーも存在します。レスポール以外のエレキギターは、レスポール・ジュニア、フライングV、ファイヤーバードなどのエレキギターとセミアコのES-335、フルアコのES-175があります。
このギターのゼブラ柄の2ハムのカスタムと5150を組み合わせて弾いた時は、気持ち良かったです。5150は所持したことはありませんが、スタジオやライブハウスに置いている所も多々あるので、10数年前に入ったスタジオに5150が置いていましたので、興味本位にMG-M Customと5150を組み合わせました。直アンで歪ませて弾いた時は、ブースターはいらないのでは?と思うほど歪みで、しかも、綺麗な音色でしたので、このアンプに本家のヴァン・ヘイレンのギターを組み合わせたらもっと良い歪みが出そうと思いました。歪みは、5150で念の為にOD3をブースターに、ワウ・ペダルとフランジャーを足元に置いてプレイしてみました。ハード・ロックやるのには良い組み合わせで、2ハムのギターなので、すぐにリアからフロントに切り替えが行えてソロ弾きなどに使えたと思います。後、MⅡGよりリアのパワーが強い感じがありました。MⅡGは全体的にバランスが良い感じでしたが、Customはパワー系のフロイドローズで、5150との組み合わせで、ずっと弾いていると時間が経つのを忘れるほど、飽きない組み合わせです。後、クリーンチャンネルで、軽くオーバードライブを歪ませてもパワーを感じるので、HR/HM系のギタリストは一本のギターのCustomを所持しても良いかもしれません。しかし、生産終了しているので、中古でしか買えませんが近年から、買いやすい値段になっています。マニアの人なら、ゼブラ柄のカスタムとギブソンのゼブラのバーストバッカーを組み合わせている人もいるでしょう。
この機種を入門機と言う人もいますが、製造されていた時代、MⅡが75000円、MⅡGが85000円の定価です。現在は中古のみになりますが、とても入門機とは思えません。値段で入門機と言う人は、この楽器に例えば30万円の値段で販売されていたら入門機と言わないはずです。だって、数字で判断していると言うことですから。そして、値段で判断する人に問いたいのは何円、何ドル、何ユーロなどの値段から入門機で、中級者向け、上級機になるかと言うことです。店頭販売になると定価の2割引位の値段で売っているので、購入しやすいです。そういうのもあるので、当時は売れていた機種であると思います。実際に弾いて思うのは、下手糞が上級機で弾いても良い音は出ません。音楽の専門学校を出てスタジオミュージシャン出身の松本孝弘が弾いていたから良い音が出ていた。ただ、それだけです。19800円のギターでずっと練習していて、新しく欲しくなったけどお金がないから、地味に小遣いを貯めた金額とお年玉を合わせて買った中学生も多かったと思います。この機種を持っていた中学生が多かったから入門機と言う人もいるかもしれませんが、やっぱりシグネイチャーモデルだからでしょう。仮にエリック・クラプトンやジェフ・ベックのモデルは入門機と言われないとしたら、フェンダーUSAと言うブランドが強いということと値段の数字かもしれません。しかし、90年代にアイバニーズから出ていたポール・ギルバートのモデルもMG-Mシリーズと似たような値段でしたが、ポール・ギルバートモデルは入門機と言う人は少なかったと思います。イメージは大事かもしれませんが、実際に飼いならすことが出来るかどうか、自分の色に染めることが出来るかどうかだと思います。100万円のギターを下手糞が弾けば、絶対に良い音は鳴りません。
93年のPleasure93のライブで使用した時はゼブラ柄で2ハムバッカーのカスタムになっていました。このライブのオープニングのJAP THE RIPPERは、古臭いハードロックを感じさせ翌年にリリースしたアルバムの「7th BLUES」の収録曲で、レコーディングでも使用されています。また、この当時のライブで91年にリリースされたアルバムの「RISKY」のGIVE ME YOUR LOVEをシンセサイザーから始まるのを、カスタムされたこのギターでカッティングプレイからのアレンジで始めたりもしていました。Pleasure95では、新しくなったMG-MカスタムをLOVE PHANTOMで先行披露した時だけ使用していましたが、同年にリリースされたアルバム「LOOSE」の中でも数曲は、使用されていました。その後、人前でフロイドローズのギターを使うのはヴァン・ヘイレンモデルのみになりました。しかし、ギブソンのゴールドトップがメインギターなので、フロイドローズのギターも使用することはなくなり、99年にはギブソン社のシグネチャーを使用したので、MG-Mシリーズでレコーディングした曲もシグネチャーのレスポールで演奏し、アーミングプレイが中心のLOVE PHANTOMはシグネチャーのレスポールにフロイドローズを付けて演奏していました。これで、もうMG-Mシリーズを人前で使わないと思われていましたが、同年の9月21日にライブでMG-MⅡを使用しデビュー曲を披露しました。これが最後にMG-Mシリーズを人前で使用した日になります。