この機種を入門機と言う人もいますが、製造されていた時代、MⅡが75000円、MⅡGが85000円の定価です。現在は中古のみになりますが、とても入門機とは思えません。値段で入門機と言う人は、この楽器に例えば30万円の値段で販売されていたら入門機と言わないはずです。だって、数字で判断していると言うことですから。そして、値段で判断する人に問いたいのは何円、何ドル、何ユーロなどの値段から入門機で、中級者向け、上級機になるかと言うことです。店頭販売になると定価の2割引位の値段で売っているので、購入しやすいです。そういうのもあるので、当時は売れていた機種であると思います。実際に弾いて思うのは、下手糞が上級機で弾いても良い音は出ません。音楽の専門学校を出てスタジオミュージシャン出身の松本孝弘が弾いていたから良い音が出ていた。ただ、それだけです。19800円のギターでずっと練習していて、新しく欲しくなったけどお金がないから、地味に小遣いを貯めた金額とお年玉を合わせて買った中学生も多かったと思います。この機種を持っていた中学生が多かったから入門機と言う人もいるかもしれませんが、やっぱりシグネイチャーモデルだからでしょう。仮にエリック・クラプトンやジェフ・ベックのモデルは入門機と言われないとしたら、フェンダーUSAと言うブランドが強いということと値段の数字かもしれません。しかし、90年代にアイバニーズから出ていたポール・ギルバートのモデルもMG-Mシリーズと似たような値段でしたが、ポール・ギルバートモデルは入門機と言う人は少なかったと思います。イメージは大事かもしれませんが、実際に飼いならすことが出来るかどうか、自分の色に染めることが出来るかどうかだと思います。100万円のギターを下手糞が弾けば、絶対に良い音は鳴りません。