TS10の遺伝子を持つMaestro Antique Revised
LeqtiqueのMaestro Antique Revisedは
もう生産終了しているオーバードライブです。
Maestro Antique Revisedは
IBANEZのTS10のクローンペダルで、TS9と少し違ったドライブ感を演出することが可能です。ブライアン・セッツァーが過去にTS10を2台使ってバッキングサウンドとギターソロを弾く用に使っていましたので、TS10のクローンとされるMaestro Antique Revisedだと、その音色を演出することが実現出来ます。
現在、TS10は製造されていないので、高値で売買されているためMaestro Antique Revisedを入手する方が、値段的にも音的にも得だと思っています。
このオーバードライブを2台使うプレイではなくTS9をブースターにしてMaestro Antique Revisedをリードで使うという方法も良いと思います。
クリーンブースターからディストーションまで可能なMaestoso
TS系ペダルでありながらTS系を感じさせないMaestosoは
クリーンブースター~ディストーションサウンドまでを演出することが可能。
クリーンブースターだと見事に音量がアップされ
全てのコントロールをセンターの状態ではTS系らしさが出ています。
ゲインをフルにしてトーンを3時程度にするとディストーションサウンドになります。
Maestosoが奏でるディストーションサウンドは
マーシャルが激しく歪んだ様なサウンドにも聞こえアンプライクな歪みにもなり
トーンをフルにしてゲインを10時程度、ボリューム3時にすると見事なクランチサウンドを演出してくれます。
ローエンドなペダルでもあり、ミドルがしっかりしているので、ハードロックに向いていますが、それを利用してミッドレンジが強いクランチサウンドを作りバッキングプレイを行うのも良いでしょう。また、このミッドレンジが強いクランチサウンドの状態のまま、プリアンプとしても最適ですが、トーンとドライブを上げ過ぎるとハウリングが起こり得る可能性があるので、そこは注意が必要です。
音の太さがしっかりしているので
歪みも十分に演出することが可能ですし
演奏する楽曲のジャンルに
よってコントロールの調整を行えば多彩に
使えるオーバードライブと言えます。
Leqtique Maestosoを使ってサウンドメイク
去年の2月頃Maestosoを購入しましたが、ボードの中で活躍したペダルでした。
使用していたギターは
57年のストラトキャスターとP-90搭載のレスポール。
アンプはVOXのAC30とマーシャルのJCM800でした。
57年のストラトキャスターとJCM800の間に
Maestosoを置いてコントロールはボリューム12時、トーン12時、ゲイン3時
JCM800はクリーンの状態でつまみは全て12時
太いロックサウンドが鳴り
次にアンプをクランチ程度に歪ませ
Maestosoのコントロールはボリューム12時、ローン10時、ゲイン12時にしてプリアンプのように使用しましたが、ちゃんと持ち上げてくれると印象でした。
57年のストラトキャスターはメイプル指板で高域が強いためTS系エフェクターの力は必要になる場合が自分の中で、多かったですが今までのTS系の中で一番扱い易いオーバードライブペダルだと思います。
P-90搭載のレスポールタイプとAC30で
Maestosoのボリューム2時、トーンはフル、ゲインは9時程度にして
AC30はクリーンの状態でつまみは12時のまま
このセッティングで
Maestosoをオンにしてリア、センター、フロントと順番に鳴らし
聞き比べてみましたが、リアだと音抜けが行くセンターはミドル感が出ているけど
歯切れの良いオーバードライブサウンドと言えます。フロントは音を太くするや強調したい時に使える印象でした。
MaestosoをJC-120で鳴らしてみるとどうなるのか気になり
歪みが深い状態でMaestosoとJC-120を組み合わせて
音を聞くとチューブアンプが歪んだような激しいサウンドのような
迫力がありました。
まとめ
TS系オーバードライブでありながらレンジの広く多彩に使えます。
TS系は苦手という人がMaestosoを鳴らすと「本当にTSと系?」と思ってしまうほど、完成度が高く幅広いジャンルで活躍してくれるオーバードライブです。
TS10の遺伝子を持つMaestro Antique RevisedをブースターにMaestosoをリードで使うという選択も良いと思いますし、逆の使い方や本家のTS系とMaestosoをミックスさせながらのプレイスタイルも良いと思います。