オールラウンド可能なオーバードライブ
結論から言うと持っていて損はないオーバードライブです。
Leqtique RedemptionistはShun Nokina Designとても活動しているShun Nokinaが手頃な価格で抑えつつパーツ類には圧倒的なこだわりを見せるという、非常に困難なことを実現したオーバードライブであり、SNDのRedemptionistをLeqtiqueのRedemptionistとして発売されました。
Leqtique とSNDのRedemptionistをそれぞれ比較したことがありますが、それほど大差を感じませんでした。どちらかというとLeqtiqueのRedemptionistの方がローカットの効きが強いと思いますし、ミドルがあっさりしていて癖がないオーバードライブと感じました。しかし、癖がないためマエストーソのような太いサウンド、9/9のようなハイゲインサウンドを演出することは出来ませんが、オールラウンド対応出来るペダルだと言えますので、演奏するジャンルに迷った時に頼りになるオーバードライブなので持っていて損はありません。
ローカットの使い方が最大のスパイス
トレブルコントロールの左に小さいコントロールがありますが
それがRedemptionistのローカットコントロールで
ローカットコントロールを右に回すとローがカットされていきます。
Redemptionistのコントロールを全てセンターにすると
癖がないスタンダードなドライブ感が鳴り
ローカットコントロールとトレブルをセンターのまま
ボリュームがセンターでゲインが7時~8時に設定
するとクリーンブースターになります。
この状態でローカットコントロールを左に回すかトレブルを下げるかのどちらかで太い音が出ます。
ローカットコントロールを完全オフの状態だと低音がウザイほど鳴ります・・・
マニアックな海外のロックバンドが好きな人が好きそうな音だと思いました。
逆にローカットを完全オンにするとスッキリとして癖がない音だと感じました。個人的にローカットを完全オンにした方が好きですし、ローカットを左に回すことはないと思いますが、ハードロック等を演奏する機会があったとしてメインの歪みがRedemptionistの場合は、コントロールを全てセンターにしてから歪みのキャラクターをどうするか考えると思います。
煌めきを出すことが可能なオーバードライブ
Redemptionistのコントロールは
ボリューム、ローカット、トレブル、ゲインです。
ローカットを完全にオンにしたらケンタウルス系オーバードライブと同じかもしれないと思いRedemptionistとケンタウルス系オーバードライブを比較してみました。
ケンタウルス系オーバードライブはローゲインでつまみにあるゲインが12時のままでもローゲインのままですが
Redemptionistはゲインが12時で十分に歪み
ケンタウルス系のゲインを最大にした時の歪みと似たような音に感じました。
ゲインの幅はレッドの方が広い。だから、レッドでケンタウルス系オーバードライブを作ってやろうと思い。
煌めきと艶があってナチュラルに歪むようにしたいと思った私は
Redemptionistのローカット完全オンでボリューム3時、ゲイン9時、トレブル12時にしてケンタウルス系オーバードライブのつまみがオール12時の状態で聞き比べてみましたが、横にあるケンタウルス系オーバードライブの方が太い音で、レッドは歯切れが良くフロントピックアップにしてカッティングする音に適していると感じました。ここで、ローカットを2時程度にしてケンタウルス系オーバードライブと聞き比べてみると少し近くなった感じがしたので、レッドでもオーバードライブの王様と言われるケンタウルスのクローンの音を作ることが可能と言い切れます。
まとめ
レクティークのレッドは、非常に完成度が高いオーバードライブで、値段もリーズナブルで学生も購入し易いです。最近は、リーズナブルで完成度の高いエフェクターが多くリリースされていますが、癖がなく使い易い音が欲しいと思えばレクティークのレッドはお勧め出来ます。逆にマニアックな洋楽が好きな人はローカットコントロールをオフにして使っていいと思います。
ローカットコントロールをどう使うかで、レッドのキャラクターを変化させることが出来るので、それを楽しみながら表現していくのも良いと思います。