高音のクランチサウンドが魅力
P-90が搭載されているのでクランチサウンドでロックンロール、ブルース、ジャズには適したフルアコである。ハウリングは抑えるように製造されているが、センターブロックがないのは、キツイものがあるためディストーションをフルにしたらハウリングは有り得る。Casinoで激しいサウンドで演奏するHR/HMやハードコア、デスメタル等は避けた方が良いと思えし、実際にCasinoでそれらのジャンルを演奏した人を見たことがない。シングルコイルが搭載されているフルアコなので、クリーントーンを使いながらのコード弾きや単音弾きも良いが、軽く歪ませながらクランチサウンドに適したロックを演奏する選択肢もあるのがフルアコの魅力である。例えば、アンプ直のみならゲインを10時までにしてトレブル、ミドル、ベースのつまみはバランスが取れたセッティングが望ましいだろう。オーバードライブ、ディストーションを通してサウンドメイクをするのであれば、TS系のオーバードライブの場合は出来るだけトーンを3時~フルに近い状態にしてからレベルとゲインの調整をすることが良いと思える。もし、トーンを高くするのが嫌いなのであればアンプのトレブルを高くし、ミドルを12時より右にするのは避けて調整をする方が良いだろう。それ以外の歪み系エフェクターを使用するならトーンや歪みとのバランスなどと相談しながらサウンドメイクをし、自分に適したロックやブルースなどのフレーズをプレイすることがCasinoで作るクランチサウンドの魅力である。更に、製造されている数は少ないがミニ・ハムバッカーが搭載されたモデルもあるので、もう少し歪みや太い音が欲しいのであればミニハム型のCasinoが良いだろう。