ES-330の遺伝子を持ったフルアコ
Epiphoneと言えば、韓国や中国で製造されているイメージが多い。実際に中国、韓国で製造されているCasinoもあり搭載されているピックアップは純正のギブソンではないし、木材も良い物ではない。
中国製、韓国製のCasinoのメリットは低価格でフルアコを購入することが出来るということである。これは、グレッチの廉価版のエレマチシリーズと同じ内容にもなる。日本製のCasinoは、寺田楽器で製造され純正のギブソンのP-90を搭載していることと内部の構造などの製造技術も高いため20万円前後する価格である。ギブソンのES-330は、今はカスタムショップのみになるため高額な値段がするが、その代わり寺田楽器で製造されたCasinoは330の日本製と言って良いだろう。ちなみに、エリーティスト65カジノはポリエステル塗装であるが、エリートシリーズの65カジノはラッカー塗装となっている。
ヘッドのロゴは「Epiphone」であるが、問題はそこではなく「どこの工場で作られたのか」「木材や構造がしっかりした物か」ということが重要である。
日本製のCasinoは大量生産ではなく、クラフトマンがしっかりと木材の加工からピックアップを取り付けていることと、寺田楽器はグレッチのフルアコも製造しているので、国産のCasinoは安心感が持てるフルアコである。また、トップボディーはメイプルを使用し、ハウリングを抑えるため5プライ構造を取っているので、ディストーションサウンドにも使えるフルアコである。