57クラシック搭載のビンテージ遺伝子を継承
ギブソンのセミアコであるES-335のDOT Plain All Goldは、57クラシックのハムバッカーのピックアップが、ブリッジ側とネック側のポジションに搭載されている。
結論から述べると、このAll Goldカラーと57クラシックのハムバッカーの組合せたES-335は、芸術と言えるほど美しいセミアコであると思う。黒のレスポールカスタムがブラックビューティーと言われるように、このゴールドカラーのセミアコも似たような呼び方をしても良いはずである。最近のギブソンのエレキギターには、バースト・バッカーが搭載されていることが多く、最新現行モデルのES-335でゴールドカラーなら、バースト・バッカーが搭載しているのだろうと思っていたが、57クラシックのハムバッカーが搭載ということで、音を出してみた。良いように言えば「懐かしい音」「ビンテージ感溢れる音」などと表現が出来る。逆に悪い言い方であると「古臭い音」と言える。バースト・バッカーに慣れている平成生まれの学生達が、このES-335を鳴らすと違和感があるかもしれないが、「古臭い音」でしか出せない音があり表現の幅も57クラシックならではのサウンドメイクが出来る。2ハムであるが、セミアコ構造のためエッジが効いているので、ブルージーなサウンドメイクやロックンロールのクランチサウンドにも向いている。クリーンカッティングで演奏するのであれば、アンプのトレブルを12時にしてミドルを低くするかミドルを12時にしたままであら、トレブルを2時~3時程度に上げてからピックアップはブリッジ側を使うのが良いだろう。もう少しエッジが欲しいならセレクターをセンターポジションにしてみるのも良いかもしれない。