今では幻のアルニコV搭載のブラック・ビューティー
レスポールカスタムは1954年に発表されました。
ヘッドストックにはスプリット・ダイヤモンドインレイが埋め込まれ、マザー・オブ・パールによるブロック・ポジションマーカーが輝かしいゴールドハードウェアのゴージャスなデザインで、エボニー材のフレットボードがフィーチャーされています。
ABR-1チューン・オー・マチックのブリッジの他に、オプションのビグスビー・トレモロが搭載された仕様がよく知られており、発売当初はP-90とアルニコⅤピックアップをマウントしたスペックでした。更に、アルニコVはGRETSCHのダイナソニックピックアップのような音にも近く独特な雰囲気を持っています。ストラトキャスターやのイメージが強いジミ・ヘンドリックスもこのギターを使用することがあり、逆向きでプレイする彼はレスポールでも弾き辛さを感じなかったとのことです。今ではヒストリックコレクションのみのギターですが、レスポールが好きな人、シングルコイルが好きな人、ビンテージ感を求める人などは、どうやってこのレスポールを購入する方法を考えると思います。それほど、ネック側にアルニコVが搭載されたレスポールカスタムは魅力的なギターだからです。