ベンジー最強のスリーピースバンド結成
2001年に行われたSHERBETSのVIETNAMツアーが盛り上がり、2002年はSHERBETSがどんな楽曲を発表するか期待していました。しかし、Sexy Stonesの公式サイトを閲覧すると浅井健一名義でシングルをリリースすることになっていました。驚きを隠せないままテンションは上がり、リズム隊はヒートウエーブの渡辺圭一とルースターズの池畑潤二という濃いメンバーとベンジーのスリーピースバンド。
同年5月に行われたBLACK LIST011に出演し、JUDEが登場するSEはニーノ・ロータ作曲の映画音楽の「太陽がいっぱい」が流れJUDEが現れオープニングはBLANKEYの代表曲とも言える「ガゾリンの揺れ方」のイントロをベンジーがテネシアンで弾くと観客はテンションが上がるばかり。ちなみにこのガソリンのテンポは通常より少しローテンポでギターソロはいつもよりテクを出している印象でした。2曲目はDEVILでこの時は未発表の新曲。3曲目、4曲目はajicoの「ガレージドライブ」「美しいこと」リズム隊が違うとガレージドライブがヘビーに聞こえます。他にもSHERBETSのライブで定番である「カミソリソング」をキーボード無しで!!BJCのスカンクはアレンジなどありませんが、ロメオはアレンジされていました。
JUDE ハイジャックツアーの時は、JUDE名義の楽曲以外にBLANKEYの懐かしい曲からSHERBETSの楽曲を演奏し、秋にリリースされたシルベットは地上波の歌番組でも披露しました。ちなみに、歌番組で披露した時のベンジーの機材ですが、ギターはテネシアン、アンプはマーシャルJMPを歪ませた状態で足元にはボリュームペダルだけととてもシンプルなセッティングでした。
アルバム2枚同時リリースも行い「シルベットのクリスマスツアー」が始まり大阪のなんばHatchでは、SHERBETSのボーリングクラッシュを演奏し盛大でした。このツアーが終わると追加公演が行われた「HAPPY Iede TOUR」で、ライブハウスではなく少し大きなホールツアーでした。
オープニングSEが流れると現れたのは、ベンジーだけでテネシアンを持ちブラックバタフライを女性バイオリニストと演奏ということで、新鮮な気分で心地よいバイオリンの音とクリアなテネシアンの音のコラボは素敵でうっとりしていたら、次はBLANKEYの「僕の心を取り戻すために」のイントロが・・・バイオリンとギターで、この曲はキツイのではと思いながら聞くとベンジーは、この曲をいつも通りにギターを弾き歌っています。バイオリンのメロディーがこの楽曲に合っているせいか違和感なく楽しむことが出来ました。次はSHERBETSのデビュー曲であるゴーストで、とても綺麗でした。4曲目はカリブの海賊の宴会がスタートし、JUDEというロックバンドらしさが溢れるばかりでした。
ギターマガジンで2002年にベンジーのインタビューが連載されていましたが、この時に使用しているエフェクターやテネシアン以外に所有しているギターについて記載されていましたが、音作りに勉強になったと思います。
二代目はajico時代のドラマー椎野恭一
2003年に海水浴というシングルが夏の終わり頃にリリースされ、ドラマーは椎野恭一に。Highway Childがリリースされ、この時のJUDEのドラマーは池畑潤二でなく椎野恭一として活動することに。
Highway Childのツアーが始まり、スリーピースバンドであるJUDEですが、SHERBETSのキーボードの福士久美子がJUDEのメンバーとして加わっていました。このツアーのオープニングはBLANKEYの「二人の旅」で、完全にJUDEのアレンジという感じがしましたし、BLANKEYと比べると「柔らかい」「優しい」という雰囲気が溢れていました。
福士久美子もいるので、SHERBETSのカミソリソングは勿論、シェイクシェイクモンキービーチも披露され、ブレイクの中でメンバーが順番にK-1選手の名前を言うこともあれば、大阪にちなんだワードを言うこともありました。ベンジーがなんばHatchで言ったワードは「松本人志」・・・観客は大笑い
ライラックのテンポはBLANKEYと比べるととても速く観客のノリも異常と言えるほどで、JJDではラストに近づくと有り得ないほどのパワフルなノリとしか言えないです。
三代目ドラマー城戸紘志加入ZHIVAGO~Electric Rainbow
椎野恭一がJUDEを抜け、新メンバーとして城戸紘志が加入することに。
ZHIVAGOのツアーからライブ会場で演奏する曲はJUDEの曲が9割以上になりました。たまにSHERBETSのJJDなどもやることはありますが、セットリストにもラストにJJDかJUDEの曲のどちらかということになっていました。この時期は大学の学園祭にも出演し、近畿大学ではJJDを演奏していました。ちなみにこの時の近畿大学の学園祭のJUDEのライブは無料だったのです。サービスがいいですよね。
JUDEが4年目に入りシングル「Shampoo」がリリースされジャケットを見るとベンジーのギターがテネシアンではなく、Gibsonのレスポールカスタムを持っていました。しかも、黒のアルニコVを搭載したカスタムではなく白のハムバッカーが搭載したレスポールカスタムだったので、雰囲気が変わったのかなと疑問に思いアルバムElectric Rainbowがリリースされ、ツアーも行われました。
Electric Rainbowのツアーの時、ライブ会場に入るとステージにはテネシアンではなくハムバッカーを搭載したレスポールカスタムが置いていたので、開始前に観客も「グレッチもう弾かないのかな」と・・・
ライブが始まるとElectric Rainbowの1曲目に収録されている「毒りんご売り」からスタートし、BAD GIRL、愛のチュッパチャップス、チェリーソーダとハムバッカー搭載のレスポールで演奏しているので、シングルコイルからハムバッカーに乗り換えたのかなと思っていましたが、後半からカリブの海賊の宴会が演奏された時はテネシアンに持ち替えて、本来のベンジーのギターサウンドが!
曲によってテネシアンとレスポールを使い分けていたことが分かり、Electric Rainbowはギターサウンドにこだわった感じがしました。
ハムバッカー搭載のレスポールとVIVACEの組み合わせも初めて聞いたので、得した気分でした。
Electric RainbowツアーのライブDVDは市販ではなくSexy Stones Recordのオンラインショップのみの販売です。
まとめ
JUDEのブラックリストからElectric Rainbowツアーまでのライブを中心に書いてみましたが、エフェクターのセッティングも本人が細かく調節しているらしくライブ会場によって、音色が違う場合が多いそうです。また、ストラトでリハーサルをして「今日はこれでいくわ」と言いながら、テネシアンを持ってステージに立ったこともあったそうです。