程良いクランチサウンド
VEMURAM Jan Rayのつまみがオール12時の状態から出るサウンドは良質なクランチサウンドと言えると思います。このオーバードライブはアンプライクな物で、Fender系の音で、プリアンプとして使う人もいるそうですが、Jan Rayだけで勝負する人も多くいます。また、Magic6と言われるサウンドを再現することが可能です。
これはJC-120やチューブアンプ問わず
どのアンプでも煌めきと美しさと同時に
ビンテージ感を持ったドライブ感であると思っています。
Jan RayはVEMURAMのオーバードライブの中で一番ヒットした商品だと耳にしたことがあり、中古だと手に入らないほどだとか。
売れていたら中古もいっぱい出ると思っていたのですが
Jan Rayの魔力は危険です!!
病み付きになるほど中毒性があるオーバードライブと言い切っても良いです。
つまみの全て12時のまま、ゲインだけフルにしても歪みませんが
ゲインとベースを同時にフルにすると
「ビッグマフが綺麗になった音」「DS-1の歪みが豪華になった音」のように聞こえました。
Jan Rayを手に入れたら
なかなか手放さない人が多くすぐに大手楽器店ではすぐに売り切れるになるほどで、すぐに入荷待ちになってしまうそうです。
多彩なバリエーションを楽しむことが出来る
Jan Rayのコントロールは下段のつまみのベース、トレブルが重要とされます。上段のコントロールでドライブ感を作り、下段のコントロールで細かく調節していくイメージです。私は普段Jan Rayを使う時のコントロールは全て12時のままが多いですが
たまに歪みのキャラクターの変化を考える時に別のオーバードライブの後ろに
Jan Rayを置いて使用することがあります。
ボリューム9時、ゲイン3時、ベース3時、トレブル10時でオンにすると古臭いチューブアンプがマイルドに歪んだ状態になり、コード弾きを指弾きで行うと鮮やかなメロディーに聞こえます。それ以外にボリュームを3時、ゲインを8時~9時にしてから下段にあるベースを3時、トレブルを12時にして鳴らすと艶が出たクリアでマイルドなサウンドを得ることが出来ます。
下段にある2つのコントロールを全てオフにして上段のコントロールのつまみを12時にしたまま使うのであれば、薄くプリブーストさせたサウンドで使えますが、この使い方だとJan Rayを前にして鳴らす方が望ましいかもしれません。
上段・下段のつまみを全て3時にしてブルージーなトーンで単音弾きをするのも一つだと思います。
高域を強調したサウンドにするのであればベースのみオフにして後は全部12時のまま。それかトレブルを3時程度まで上げて他のつまみは12時のまま。ゲインを9時程度に下げて他のつまみは12時のままなど色々な方法があります。
Jan Rayを使ったサウンドメイク
上段のボリュームを10時程度、ゲインを1時程度
下段のベースを3時程度、トレブル9~12時の間
この設定でマイルドなオーバードライブサウンドを演出し、BOSS、MAXONのコーラス、アナログディレイを軽くセットすればスタンダードなロックサウンド演出されます。
このセッティングの場合で、もう少し高域を増やしたいと思うのであれば、ベースコントロールのつまみを12時まで下げるのも良いでしょう。
この場合のJan Rayのセッティングですが、アンプが完全クリーンの状態でオンにするのも良いと思いますが、どちらかと言うとチューブアンプが軽く歪んでいる状態の時にオンにするのが望ましいかもしれません。完全クリーンの状態の場合ならブースターとしてソウルフード等のミドルが強くでないオーバードライブを使うことが良いと思います。
激しく歪んだオーバードライブサウンドをJan Rayでセッティングしたいのであれば、ゲインコントロールとベースコントロールをフルにしたら良いと思うのですが、ゲインコントロールのみフルにして、それ以外のつまみは12時のままにしてイコライザーで周波数をコントロールするか、プリアンプを使用して音圧のコントロールを行うことも良いと思います。
Jan Rayの場合、一番良い綺麗に鳴り響くのはクランチなトーンですので上段・下段のつまみ全て12時のままで艶のある煌くトーンが出ます。ボリュームは十分に稼げるペダルですので、ボリュームのみ10時にして他のつまみは12時のままにしても良いと思いますし、一定時間だけミドルを加えたい時は、TS系オーバードライブを使って膨らませるというのも良いでしょう。
個人的にはギターから
ブースター、Jan Ray、DM-2W、JCM800or ツインリバーブ(画像参照)
まとめ
VEMURAM のJan Rayは、ブティックペダルと言わるエフェクターの中で、一番好きな音です。今後、足元からこのオーバードライブを外すことはないと考えていますし、メインの歪み、プリアンプどちらでも使います。
音の煌めく艶を前に出したいので、クリーンブーストがあれば良いのですが、一定時間は違う歪み方にしたいので、このペダルの後ろに違うオーバードライブを置いてキャラクターの変化をさせて楽しんでいます。
ツインペダルのオーバードライブ
Rage eはVEMURAMによるツインペダル式のブースター付きオーバードライブです。
JCM2000のようなサウンドで、ゲインの幅が広くクランチからハードゲインサウンドを得ることが出来ます。クランチ程度に歪ませブースタースイッチをオンにするのも良いですし、ハイゲインに歪ませた状態で、ブースタースイッチをオンにしてより深いゲインを入れることが可能です。
Rage eのサウンドですが、Karenにブースターを付けた感じに思えるかもしれませんでしたが、実際に鳴らしてみるとKarenよりもゲインの幅が広くトーンコントロールの効きも良いペダルに仕上がっていると思えます。
ブースター付きのオーバードライブになりますので
他のオーバードライブをRage eの左側に置いて鳴らしてみると
プリアンプのような反応はするけど
ブースタースイッチをオンにしても
何も反応がありません。
VEMURAMのJan Rayも同じように試してみましたが、これもダメでした。同じVEMURAMだから問題なくいけると思ったのは、大きな間違いだったみたいです。ブースター付きのオーバードライブは、無駄に歪みを増やすことはNGだったことに気付かされました。
中途半端なチューブアンプを買うよりもRage eを買った方が良い選択だと思っています。
Rage eを使ってサウンドメイク(JC-120)
Rage eはマーシャルJCM2000のようなドライブ感が演出可能なオーバードライブということもあり、ローランドのJC-120でもチューブアンプのような歪みを得ることが出来ます。
グランジ系のように荒々しいサウンドをRage eで作るのは勿体無い、金の無駄と思う人もいるかもしれませんが、JC-120でグランジ系をやるなら綺麗なドライブ感が出て、フランジャー等を見事な音色になっていきます。
Rage eとJC-120でグランジ系をやるならボリュームとゲインはフルにして、トーンは10時から12時の間が良いでしょう。もし、トーンが12時のままが良いと思うのであれば、BOSSのグラフックイコライザーでミドルの周波数を上げてから強調したい部分でオンにするなどの方法もありますが、ブースター付きなので、そこまでしなくても良いかもしれません。
スタンダードなロックサウンドを作りたいのであれば
Rage eのつまみ全て12時のままで、ギターソロや曲のサビの部分だけブースターをオンにしても良いでしょう。
シンプルなロックンロールをやりたいのであれば、ゲインを下げてボリュームで持ち上げトーンは12時~3時の間で様子を見て作るのもいいと思います。ハムバッカー搭載のギターなら最初から3時、シングルコイル搭載のギターなら12時から音を聞いてみて、トーンの調整を行うことがお勧めです。
Rage eを使ってサウンドメイク(チューブアンプ)
Rage eとチューブアンプを使ってみました。
マーシャルシリーズは避けて
VOX、Fenderのチューブアンプで
Rage eを通しましたが違和感無く使えました。
VOXはAC30でしたが、クリーンの状態でつまみは全て12時
Rage eのつまみも全て12時のままで鳴らすと
スタンダードなロックサウンドでAC30がマーシャルになった等の感じもしませんでした。どちらかと言うとゲインをもう少し下げても良いと思えるほどのUKサウンドだと思います。
Fenderはツインリバーブを使用してみました。
こちらのアンプもクリーンの状態でつまみは全て5でRage eのつまみも全て12時のままで鳴らすとFender系の上にマーシャルのチャンネルが増えたと言うよりもスタンダードロックだと思いますが、レスポールタイプの場合はミドルを3にしても良いと思えます。
ツインリバーブの
トレブルを5、ミドルを3、ベースが5の状態にして
足元のRage eのつまみはボリューム2時、ゲイン9時、トーン12時の状態で
鳴らすクランチサウンドはJan Rayまでとは言えませんが
歯切れの良いオーバードライブと思えます。
まとめ
JCM2000のようなドライブ感を持つVEMURAMのRage eは、ゲインの幅が広くブースター付きのオーバードライブです。ゲインをフルにした時がJCM2000で、ゲインを12時より前にするとビンテージ感あるマーシャルサウンドが演出されるアンプライクなペダルとなっています。
このオーバードライブだけで色々な使い方が出来るので、オーバードライブはこれだけあれば良いと思うプレイヤーもいると思います。Rage eはゲインの幅が広いですが、Jan Rayのような灰汁を感じさせないサウンド、 Shanks 4Kのような荒々しいサウンドを演出することは出来ませんが、オールラウンド使えるオーバードライブです。