初期:結成~BJC解散後
1996年、BJC活動中に「SHERBET」名義でベンジーこと浅井健一が結成し、デビュー曲「ゴースト」を発表。後にアルバム「セキララ」をリリースし、ロックではなくアコースティックの楽曲がメインでした。ロックバンドとして1998年に「SHERBETS」を結成し、1999年にシングル「High School」をリリース後アルバム「シベリア」をリリースしSIBERIA GIGを行う。シベリアに収録されているHigh Schoolとジョーンジェットの犬、君の方に触れてはライブで演奏することが多く、2曲目か3曲目ぐらいにHigh Schoolを演奏されることが多くジョーンジェットの犬はライブ終盤に演奏される。
High Schoolはツインギターで、キーボードの福士久美子がFenderのミュージックマスターでサイドギターを担当。コード進行は最初から最後まで同じですが、スピード感あるロックンロールナンバーで、ライブでHigh Schoolが始まると観客は、暴れまくりの曲です。ジョーンジェットの犬は、1弦の17フレットとチョーキングさせてからメロディーラインを弾いて、ヘビーなベースのリフがプレイされます。
BJC解散後、ベンジーはSHERBETSで活動をします。BJC解散後にSHERBETSがリリースしたシングルは「38Special」で8分近くある激しくマニアックな楽曲で、歌詞も攻撃的です。2000年にオーロラGIGを行い1曲目が38Specialで2曲目がHigh Schoolという流れが多く、「オーロラ」はマニアックですが、寒くなった時期にリリースされたせいか淋しさを感じる楽曲も多くマニアックな楽曲ばかりでした。
オーロラに収録されているグレープジュース、TAXI DRIVERはライブで定番となっていて今でも演奏されることが多いです。
2001年はシングルの「三輪バギー」からリリースされ、夏に「カミソリソング」がリリースされました。この年のRSRでカミソリソングが演奏され、10月にシングル「ブラックジェニー」とアルバム「VIETNAM1964」をリリースし、VIETNAM GIGも行われSHERBETSは勢力的に活動を行いました。ツアー中にアンコールでブラックジェニーを演奏中、テネシアンの弦が切れてしまいストラトに持ち変える時に観客が歌う声も聞こえ準備が出来たらすぐにストラトを鳴らしながらボーカルを取り、そのまま三輪バギー等も演奏しラストはメリールーで閉めました。
21世紀になったから勢力的にSHERBETSは活動をするのだろうと思っていましたが、
JUDEを活動することになりSHERBETSは活動停止となってしまいました。
中期:ベストアルバムリリース~MAD DISCO
JUDEが活動中にアルバム「NATURAL」リリースし、JUDEのELECTRIC RAINBOW TOURが終了するとSHERBETSはベストアルバムをリリースすることになりました。
新曲の収録とHigh Schoolとジョーンジェットの犬を再録音している内容で、再録音された2曲を聞くとハムバッカータイプのレスポールカスタムで録音したようにも聞こえましたが、実際は何のギターを使って録音したのかは知りませんが、この年にSHERBETSのツアーで、ベンジーが一曲目から使用していたギターは、ELECTRIC RAINBOW TOURで使用していたハムバッカー搭載の白のレスポールカスタムで、ベストアルバムに収録されている新曲のBrixton Madness Party GenerationやHigh School、JJDで演奏していた他にカミソリソング、TAXI DRIVERやフクロウなどの曲もハムバッカー搭載のレスポールカスタムで演奏していました。やっぱり、ハムバッカー搭載のレスポールのせいか思いオーバードライブサウンドに聞こえましたが、曲の雰囲気を壊さず独特なサウンドだったと思います。ちなみに君の方に触れて、メリールーはテネシアンでした。
07年はソロ名義で活動をしていましたが、Johnny HELLに収録されている楽曲の「WAY」等は、SHERBETSで録音したもので、SHERBETSのライブでもJohnny HELLの楽曲を演奏することがあります。
08年にGODがリリースされその中に収録されている小さな花は優しいメロディーで、コード進行もわかりやすく温味と優しさがある楽曲に仕上がっています。同年にライブアルバムがリリースされ、スタジオアルバムのMAD DISCOがリリースされました。MAD DISCOに収録されている「A GUN」は、キーボードラインのメロディーも強く、マーシャルとVIVACEの組み合わせから出るギターサウンドは、ベンジーらしさとロックスターの王道だと感じられるほどで、「ヒカリ」は、過去にベンジーが、藤井フミヤに提供した楽曲で、それをSHERBETSが録音しパワーアップした楽曲です。その後、「FREE」「STRIPE PANTHER」をリリースし、オルタナティブロックと言える楽曲から優しい楽曲まで幅広く収録され、ライブも行われていましたが、数年後にベンジーのエフェクターボードの中が変化!メインで使っているVIVACEからセプテンバーサウンドというブランドのSD-1 SPANGLE MODとオーバードライブを使用するようになっていました。SD-1SPANGLE MODはBOSSのSD-1をモディファイしたオーバードライブで、ビンテージ感溢れる音色がすると言われています。それ以外にFull Range Boosterというブースターがエフェクターボードに追加されました。ベースシストの仲田もベース用Full Range Boosterを使用しています。
綺麗な血~CRASHED SEDAN DRIVE
2015年にアルバム「綺麗な血」がリリースされました。初回生産限定盤と通常盤がありますが、初回生産限定盤はSEXY Stone Recordの通販でしか購入が出来ない作品で、初回特典はEARLY SHERBETS NIGHT〜Live at 下北沢GARDENのライブDVDが付いています。このライブDVDは、SHERBETS初期時代ばかりの曲を演奏したライブで、アンコールの一発目がボーリングクラッシュ。スタジオアルバムで聴くとギターソロがありますが、このライブではギターソロを弾いていません。最初から最後までコードのみを弾いています。
綺麗な血ツアーでは、一曲目が「ひょっとして」からスタートし、「LADY NEDY」「HIGH SCHOOL」と続きます。STRIPE PANTHERに収録されているMICHELや初期のジマーマンラビンを演奏し、JJDで閉めます。このツアーのエフェクターボードの中を見ることが出来たのですが、セプテンバーサウンドのエフェクターではなくずっとメインで使用していたVIVACEがメインになっていて、曲によってVIVACEとGE-7どっちも最初から最後までオンのままということもあるそうです。このツアーで、ライブ会場限定でStealthというシングルが発売されていましたが、この曲はCRASHED SEDAN DRIVEというアルバムにも収録されていてシングルカットされた曲です。
CRASHED SEDAN DRIVEも初回生産限定盤、通常盤とあります。初回生産限定盤は綺麗な血ツアーのライブDVDが付いていて、CDの一曲目に収録されているJOLENEを聴いいて思ったのは、テイストが濃いということで、ラストのJAKEはミディアムテンポの重たいサウンドの楽曲だと思います。このアルバムの録音で使用したアンプは、マーシャル1959以外にVOXのAC30やローランドのJC-120も使用したとのことです。
CRASHED SEDAN DRIVEツアーで、ナマのJOLENEを聴いて思ったのが、CDと同じぐらいに歪みがあり、全体的にゲインを上げてプレイをしているのかなと思えました。High Schoolはツインギターになりますが、福士が使用するギターがミュージックマスターではなくフィルタートロンを搭載したテネシーローズになっていたので、GRETSCH同士のギターバトルみたいで、盛り上がり方もいつものライブとは違う感じでした。ちなみに、このツアーのエフェクターですが、DM-2とDM-2WとBOSSのアナログディレイが2つ置いていましが、DM-2Wは改造しているとのことです。
エフェクターボードの中はギターから
CS-3→GE7→VIVACE→FV300L→CE-3→DM-2→マーシャル
まとめ
BJC解散後のSHERBETSのライブと現在のライブの観客のノリですが、激しく暴れるというのが年々弱くなっているかもしれません。ファン層が30代、40代中心なのもあるかもしれませんが、近年ではダイブやモッシュを見ることがありませんし、オーロラGIGから振り返ると暴れ方というかノリが落ち着いてきてます。
ベンジーの使用機材については、一度VIVACEからSD-1SPANGLE MODがメインとなりましたが、再びVIVACEに戻りBOSSがモディファイし、新たにリリースしたDM-2Wもエフェクターボードの中にあります。ライブで使用するギターは、レスポール等も使用していましたが、現在はテネシアンのみしか使用していません。